
在宅生活とは・・・
おはようございます。
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まことにありがとうございます。
今回は「在宅生活とは・・・」についてです。
高齢になると「在宅生活」or「施設入所」の選択をしなければならないタイミングが出てきます。
そもそも、在宅とは?といったところから調べてみました。
一般的には在宅とは「外出しないで家にいる」事で、在宅と自宅は同じことを示すと思うかもしれません。 しかし、看護や介護の用語としては、両者は全く異なった意味を持つ言葉で、病院や介護老人保健施設以外で生活している方のことを示します。
「在宅」とは?
「在宅(ざいたく)」とは、病院や介護老人保健施設以外で生活している方のことを示します。自宅以外にも養護老人ホーム、軽費老人ホーム、有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、特定施設設に入居又は入所していても在宅となります。また、ショートステイ、小規模多機能型居宅介護、グループホームを利用している方も「要介護者が(施設ではなく)自宅で、家族・介護サービス事業者の介護を受けながら生活を送る在宅介護」を意味しています。
「在宅」の言葉の一般的な意味は「自宅・住宅にいること」ですが、「在宅介護」という介護用語として使われる頻度が高いです。
「居宅」とは「小規模多機能型居宅介護施設に一時的に入居して介護を受けること」「住居にいること」を意味していています。
一人暮らし高齢者の割合
「令和2年版高齢社会白書」によると、65歳以上の高齢者のうち、一人暮らしをしている人の割合は、1980年には男性4.3%、女性11.2%でした。その後、2015年になると男性13.3%、女性21.1%となり、高齢者の一人暮らしが大きく増加しています。
この増加傾向は今後も変わらず、推計では2040年に男性20.8%、女性24.5%になると予測されています。
高齢者がひとり暮らしを選ぶ理由
●現状で満足しているから
●頼れる人がいない
●住み慣れた地域を離れたくない
高齢者 在宅生活 課題
高齢者の一人暮らしで心配な問題点と不安
・食生活の乱れや栄養不足
・所得や貯蓄、就労等の経済状態
・習い事や地域活動等の社会的活動
・安定した住まいや身近に頼れる人がいない等の生活環境
・生きがいの低下
・孤立死
・健康や病気への不安
体力や認知力、日常生活動作(ADL)の低下といった健康状態
2014年に行われた内閣府による「一人暮らし高齢者に関する意識調査」結果によると、高齢者が日常生活において不安に感じていることで最も多かった回答が「健康や病気のこと」で58.9%でした。
加齢と共に病気にかかりやすくなったり、症状が慢性化しやすくなったりする等、老化に伴う身体の変化や、頼れる家族が同居していない一人暮らしで、病気やケガ等異常事態が起こった時、自力で対処出来るかどうかが不安となる。
・熱中症や脱水症
・介護が必要になった場合の不安
高齢者が不安に感じている事として多かったのが、「寝たきりや身体が不自由になり介護が必要な状態になること」でした。
これまで、一人暮らしで自立した生活を送ってきた高齢者にとって、人のサポートや介護費用が必要になる生活は、肉体的・精神的に大きな負担となります。また、要介護状態になって家の中に引きこもりがちになると、人との交流機会が減り、生きがいの低下にも繋がります。
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・認知症が発症・進行する
認知症が発症しても、高齢者本人には自覚がないケースは少なくありません。
家族と同居していれば、日常の言動の変化から周りが認知症に気づくかもしれませんが、一人暮らしの場合は自覚のないまま症状が進行してしまう恐れがあります。
これら、客観的に評価できる要素以外にも、その人らしい人生を楽しんでいるかどうかや、充実感・幸福感といった主観的に評価される要素もあります。
これらの要因は心身の健康状態に悪影響を及ぼし、人生における充実感や幸福感が得られにくくなってしまうのです。
高齢者が安心・安全に暮らすために必要なこと
高齢者が不安を感じることなく安心・安全に暮らすためには、どのようなことに目を向ける必要があるのでしょうか。
【一人で在宅生活を送るPOINT】
知識を得てしっかり準備をしておけば、家で快適に寿命を全うする事は不可能ではない。
1.介護保険制度を賢く使う
食事も光熱費も一人で賄っていく中、何より温存したいのはお金。
何才まで生きるかわからないだけに、出費は最小限にしたい。
介護にはどのくらいのお金がかかるのだろう。「生命保険文化センター」の調査によれば、介護期間の平均とされる5年間で考えると、施設の場合708万円かかるが、在宅ならば345万円で済むという結果になっている。施設よりも在宅の方が安価に抑える事が出来る。
「病気や障害によって日常生活に支障が出るのであれば、費用を抑えるため介護保険制度を賢く利用して、重要なのは、要介護認定の要介護度。市区町村の担当者による聞き取り調査や、主治医の意見書をもとに認定が行われ、重度だと認定される程、より手厚い支援が受けられます」
介護保険は要支援1~2、要介護1~5の7段階に分かれ、重度であると認定されれば介護保険で使える介護サービスの上限が上がる。
『まだこんなに元気なのに』と介護認定を嫌がる方もいますが、福祉用具のレンタルや購入に補助金が出ますから積極的に利用したい。
介護用品は意外と価格が高く、たとえばお風呂でも滑らない介護用の椅子は2万円程度。介護認定を受けていれば9割引きの約2000円で買えます。その他、ヘルパーが自宅に訪問して入浴や食事等の生活援助を行う訪問介護制度や、20万円を上限として最大9割のリフォーム代が返ってくる制度もあります。
知っておきたい介護保険サービス「10選」を下記のサイトにまとめております。
良かったらご確認ください
https://omakasesan.com/topics/detail/314/
2.気の合うケアマネジャーを見つける
満足のいくサポートを受ける為にキーとなるのはケアプランを立案するケアマネジャーだ。ケアマネジャーさんとの相性です。自分と合う人かどうかを見分けるポイントは、“愚痴を言っても親身になって聞いてくれるか。
いい悪いの話ではなく、フィーリングの話なので、合わなければ各市区町村に設置された、介護や医療などに関するマネジメントを総合的に行う地域包括支援センターに告げて変えてもらう事が可能です。ストレスが減ります。変更出来ないと思い込んでいる人も多いですがそんなことはありません。
逆にいえば、気の合うケアマネジャーに的確なプランを作成してもらえば、介護度が増してもひとり暮らしが継続可能で、実際に、要介護度4の独居女性が、1日4回もの「見守り」に訪れる巡回サービスのおかげで在宅で過ごす事が出来たという例もあります。
3.元気なうちに地域包括支援センターに行く
要介護認定を受けていなかったとしても、『地域包括支援センター』に相談すれば、リハビリやヘルパーさんを頼む事が出来る場合もある。料理が出来ない状況であれば弁当の配達をしてくれる地域もあります。自治体によって提供サービスが異なるため、元気なうちに足を運び、何が受けられるか確認する事をお勧めします。
認知症等の症状が表れ、意思疎通が図れなくなった時の法的手続きや、医療に関する選択を託せる人を決めておくのも、重要なポイントにもなります。
4.信頼できる人を任意後見人に決めておく
本人の判断力が低下した時に、財産や身の回りの事を代わって決定する人を決める『任意後見制度』があります。
認知症等になってから法定後見人をつける場合は裁判所が選定する為、赤の他人の弁護士などの専門職が選ばれやすい傾向があります。『認知症になったら自宅を売って施設に入る』などと決めているのなら、事前に身近な人の中で信頼できる人を任意後見人に選定して契約しておけば、希望を叶える事が出来ます。
意識不明時に本人が望まぬ延命措置が行われるのは、不幸としか言いようがないように。
5.寝室とトイレの距離を最短にしておく
自宅を終の棲家と決めたら、過ごしやすい環境づくりが大事。健康なうちに暮らしやすい家にシフトしておきたい。
寝室とトイレの距離は最短にしておくこと。寝室の部屋を移すか、押し入れをトイレにリフォームしたり、増築したりする等の方法がある。将来、歩けなくなっても、トイレには毎日必ず行くため、なるべく楽に移動出来るようにしておきましょう
6.ドアを引き戸に替えておく
健康なうちには思いもよらないリフォームが、後から効力を発揮する場合もあります。
ドアは体力がなくなっても開閉しやすい引き戸に替えておくと安心です。
7.ドアノブはレバー式に
さらに、ドアノブはレバー式にておくのがいいでしょう。
リウマチ等により手がしびれたり、力が弱くなると回すタイプのドアノブは上手く回せなくなったりするからです
8.家電はコードレスに
家電を買うならばコードレスがお勧め。特に掃除機、移動が楽になりますし、電源コードに足をとられて大腿骨骨折からの寝たきり、という最悪のパターンも避けられます。
9.生活拠点を1階に移しておく
手すりをやたらとつけておく人もいますが、いざ使うときには腰が曲がっていて高さが合わない場合も少なくない。2階建て住居の場合、生活拠点を1階に移す事は賢明ですね。
10.吹き抜けに改築するのは厳禁
自宅のリフォームの際、
流行に乗せられて吹き抜けに改築してしまうのは考えもの。エアコンが効きにくく、温度調節がしづらくなる。特に冬は暖かい空気が上にたまり、冷えますので。
11.物を捨てるルールを決めておく
ひとり暮らしで年齢を重ねると徐々にだらしなくなってしまいやすい。だから物もたまってしまう。決断力が無いといつまでたっても片づかない。そこで
【1】ここ2年間使っていないもの
【2】デザインや機能が古くなったもの
【3】修理するにはお金がかかるもの
【4】存在すら忘れていたもの
【5】物語がない思い出の品
この中で、2つ以上該当するものは即、捨てる事をお勧めです。
あの世にはものを持っていけない。最期まで暮らしを環境に合わせて変えられるよう、整理、廃棄も必要です。
12.ビタミンD豊富な食事を心がける
高齢になっても自宅で暮らす為には健康な体の維持が欠かせない。食事もその為に重要。です。
飽食の時代といわれますが政府の調査によると、ひとり暮らしになった高齢女性に起きる大きな問題は栄養失調だと指摘されています。家族がいれば張り切ってバランスのいい献立を考えていた人も、ひとりになると毎日同じものを食べたり、好きなだけ食べてしまったりなどの傾向があるようです。栄養バランスを考える必要があります。
「ポイントはビタミンDの摂取」だそうです。
ビタミンDはきのこ類や魚類に多く含有する。また、野菜など旬のものも意識して摂りたいですね。
きのこ類や魚類に多く含まれるビタミンDは、丈夫な骨を維持するのに必要な栄養素で高齢者を骨折から寝たきりへと向かわせる“主犯”の骨粗しょう症を防いでくれる。他にも、たんぱく質や、繊維質の食べ物も重要です。
13.食事は”しっかり噛んで”摂る
咀嚼(そしゃく)も重要ですからサプリメントに頼るより、野菜や肉などバランスの良い食事をしっかり噛(か)んで摂ることを意識する事が大切です。
14.ストレッチ等軽い運動を心がける
ビタミンD不足と共に、骨粗しょう症の大きな原因は運動不足によって骨が弱くなる事。運動にも積極的に取り組みたい。
ストレッチや散歩等の緩やかな運動がお勧めです。15~30分程度で充分なので少しずつ毎日するといいでしょう。翌日に疲れを持ち越していたらやりすぎだと考え、あくまで無理のない範囲で行いましょう
15.シャワーは座って浴びてカビ予防
浴室中に飛び散った水滴は、カビのもと。座ってシャワーを浴びれば座っている周りと高さ60cm程の場所を拭き掃除するだけで事足りる
年を重ねた一人暮らしはだんだん気力も体力もなくなっていくので、省けることは省く。
16.入浴後の水滴取りで掃除不要に
入浴後はスクイージーで水滴をとる事を習慣にしてしまえば風呂掃除は不要になります。
17.トイレの度にブラッシングを
トイレも用を足したら毎回ブラッシングする事で大掃除はいらなくなります。
18.知的好奇心を持って行動する
頭の健康も大切だ。何気ない日常生活の中でも、知的好奇心を持って行動することが大切です。たとえば、テレビもただボーッと見ているのではなく、歴史ものを見て『この遺跡やお城に行ってみたい、どこにあるのだろう』と頭を働かせる事が大事なのではないでしょうか
19.趣味で社会と繋がっておく
認知機能を保つためには、元気なうちにカルチャーセンターや地域の活動等、どんなものでもいいので積極的に参加し、趣味の開拓を兼ねて社会との繋がりを増やしておく事もお勧めです。
20.毎週決まった喫茶店に通う
行きつけの喫茶店を作るのも1つの方法。
“毎週水曜日はこの喫茶店でモーニングを食べる”等、決まった行動をとると、そこで緩やかなコミュニティーが出来、気にかけてもらいやすくなります
21.入院セットをまとめておく
急遽入院する事になった際の下着等は、事前に『入院セット』としてまとめておく。親戚や友人等の負担を減らせます。万が一に備えた工夫をしておけば、より安心感が得られますね。
施設入所も選択肢のひとつ
栄養状態の悪化や認知症の発症、歩行困難などによって自立した生活ができなくなり、高齢者本人や家族が一人暮らしに限界を感じるケースもあります。
明らかに一人暮らしが困難な状態がはっきりしている場合は、医療ケア、介護サポートが受けられる施設への入所を積極的に検討する必要があるでしょう。